エンジニアとして働き始めて、最近学んだのが、「オリジナルなモノ」に接し続けることの大切さです。
エンジニアにとって「オリジナルなモノ」といえば、
が挙げられます。
公式ドキュメントは大体、公式ホームページとか、ソフトに付属の電子マニュアルとかで確認できます。
オープンソースソフトウェアであれば、ソースコードはGitHubなどで確認できます。
どうして「オリジナルなモノ」に触れ続けることが大切なのか。
以下の講演の質疑応答で、
講演者の方が
「公式ドキュメントが一番」とおっしゃっていて、
その言葉が心に刺さりました。
youtu.be
ああ、そうだ。
公式ドキュメントが一番確実で詳細な情報源なんだ、とストンと胸に落ちました。
それと同時に、学生時代の経験を思い出しました。
私は学生時代、情報工学の専攻ではなく、力学を専攻していて、研究でシミュレーションソフトを使っていました。
そのソフトは海外の会社が作ったもので、
公式ドキュメント(マニュアル)は英語を翻訳機にかけたかのような有様で難解でした。
「離散的ファスナ」「運動学的カップリング」など、カタカナ語の連発でした。
「いや、その単語の意味が分からんねん。」とツッコミながら公式ドキュメントと格闘していました。
しかしながら、カタカナ語の連発に打ちのめされ、
かといって原典の英語の公式ドキュメントを読むには英語力が足りず。。。
遂には公式ドキュメントから逃げ出して、
数少ない日本語の解説サイトを探して簡単なチュートリアルをやったりしていました。
チュートリアルをいくつかした後は、実際に自分でもモデルを作り、
公式ドキュメントもわかる範囲でめげずに読むよう努力していました。
そうやってけっこう長い期間、悪戦苦闘していたのですが、ある時、
転機が訪れます。
気づかないうちに、カタカナ語だらけの公式ドキュメントを理解できるようになっていたのです。
そこで、はっと気がつきます。
たくさんググるより、公式ドキュメントを読む方が一番確実で詳しい情報を得られることに。
それ以降は、
の2つを主軸にして、勉強を続けていました。
ソフトでの実験というのは、
気になる疑問点を、実際にソフトを動かして検証してしまおう、というものです。
ソフトでの実験は、公式ドキュメントを補うかたちで行っていました。
例えば、
「この条件では、ソフトはどんな挙動をするのだろう。」
と疑問に思って公式ドキュメントを調べてみても、
よくわからない時に、
その挙動を再現するような最小のモデルを構築して、
実際にシミュレーションすることで、
ソフトの挙動を検証したりしていました。
または、公式ドキュメントを細かく調べるより、
実際に動かして確認する方が早いときにも、ソフトでの実験をしていました。
これらの勉強を通してソフトへの理解が深まっていったのを思い出しました。
私は今、ひよっこITエンジニアです。
これからはもっと公式ドキュメントと向かい合っていこう、と思わされました。
ただ、いきなり公式ドキュメントは難しいので、まずは親切な解説サイトや書籍から始めて、徐々に公式ドキュメントに比重を移していけたらなと思います。