のっかーのエンジニア日記

新人SEの日記です。

データベーススペシャリスト試験に合格しました

データベーススペシャリスト試験合格

2021年秋期のデータベーススペシャリスト試験に合格しました。 結果は下記のとおりです。

問題 得点
午前Ⅰ 免除
午前Ⅱ 92点
午後Ⅰ 68点
午後Ⅱ 62点

当日の手応えはかなり厳しく不合格かなと思っていましたが、 ギリギリで合格していて嬉しかったです。

当日の選択問題については、下記のとおり選択しました。

問題 選択
午後Ⅰ 問2(物理設計)、問3(SQL
午後Ⅱ 問1(物理設計)

概念データモデル・関係スキーマの分野を完全に避けました。 こちらの理由については、後ほど説明します。

準備

準備については、9月頃から始め、休みの日や平日の隙間時間を使って勉強していました。

準備開始前の時点で既に、 仕事でSQLを読んだり書いたりする機会があったため、 応用情報技術者試験のデータベースの知識+αは既に身についている状態でした。

使用した参考書は、「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」のみです。

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過去問は、 午前Ⅱについては2回分、 午後Ⅰと午後Ⅱについては3回分解きました。

午後Ⅰと午後Ⅱについては、本当は5回~10回分くらい解きたかったのですが、 仕事のスケジュールなどで準備が間に合わず、3回分しか解くことができませんでした。

選択問題の戦略

選択問題では、概念データモデル・関係スキーマの分野を避けることにしました。 多くの受験生が選択すると思われる分野ですが、敢えて避けることに決めました。 理由としては、下記のとおりです。

(a)文章量が多く、時間が厳しい

これについては、私の文章読解スピードが遅いことが問題でした。 私はセンター試験の国語の問題で、現代文の長文問題に苦しめられた経験があります。 読むスピードが遅いのです。

データベーススペシャリスト試験過去問の 概念データモデル・関係スキーマの問題を解いていても、 試験時間内に解き終わらないことが多かったです。

(b)最初の方の問で勘違いした場合に、後続の問が壊滅する可能性がある

概念データモデル・関係スキーマの問題は、問が互いに密接に関係している傾向があります。 そのため過去問を解いていて、最初の方の問で勘違いしてしまったために、 それが後半にも影響して壊滅的な結果になることがありました。

これを避けるには、入念な対策をしておいて、 事前にパターンの体系化を完了させておかなければならないと感じました。

勉強開始当初は、 概念データモデル・関係スキーマの過去問を10回分くらい解いて、 パターンを瞬時に見抜けるようになるまで鍛錬しようと計画していました。

しかし、試験1週間前になり、全く準備が間に合いそうにないことが明らかになりました。 このままでは試験当日に壊滅的な結果になる可能性が高いと判断し、 概念データモデル・関係スキーマの分野を避けることを考え始めました。

(c)概念データモデル・関係スキーマの分野の問題を避けて問題を選択することができる

データベーススペシャリスト試験の選択問題の戦略について悩み、いろいろ調べていたところ、 下記の記事を見つけました。

wakuwakustudyworld.co.jp

上記の記事を読んで、「苦手な概念データモデル・関係スキーマを避けて、物理設計のみに絞って対策しても、 もしかしたら合格できるかもしれない。」と思い、試験1週間前に物理設計へと対策の軸を移しました。

概念データモデル・関係スキーマの分野を避ける戦略の結果

先述の(a)(b)(c)の理由から、概念データモデル・関係スキーマを避けることに決めました。

結果的に、この決断は良かったと思います。

(a)の読解スピードが遅い点については、 物理設計の問題では定型的な説明文のパターンがいくつか決まっているので、 事前に一度それらを読んで理解しておけば、 当日はその説明部分は流し読みでも問題なかったです。 結果、集中して読む必要のある文章の量を減らすことができました。

(b)の前半で躓くと後半まで壊滅してしまう点については、 物理設計の問題ではそれぞれの問が概念データモデル・関係スキーマほどは密接に関係していないように感じました。 結果、過去問を解いていても、前半で失敗して後半が壊滅してしまう、というパターンはほぼ無かったです。

(c)の概念データモデル・関係スキーマ分野の大問を避けることが可能という点については、 2020年秋期試験において真実でした。 今後はどうなるかわかりませんが、一つの有効な戦略であると思います。

結果、ギリギリで合格でき感謝の思いでいっぱいです。 ただ、もっと物理設計の対策にかける時間を多くするべきだったと思います。

当日は、実力としては合格に達していない感覚がありましたが、 諦めずに最後まで問題に噛り付き続けました。 脳内では、漫画「寄生獣」のセリフがリフレインしていました。 ちょっと恥ずかしいですが、事実なのでセリフを書き残しておきます(笑)

できるだけ多くのことを...考えをめぐらせてみておくれ...
ものごとすべて投げちゃあおしまいなんだからさ
どんなことがあろうとも決してあきらめず臨機応変にね


なんだ...ほとんど可能性ゼロに近いじゃないか!
でもやらなけりゃ...確実な0だ!!

今後について

私は、まだ仕事でデータベースの設計を担当したことがありません。 これらの設計工程は極めて重要であり、先輩のエンジニアの方が担当されることが多く、 なかなか私に機会が回ってこないのが現状です。

しかし、今回こうしてデータベーススペシャリストの資格を取得できたので、 これをきっかけにして、今後はきちんと設計工程も任せてもらえるようなエンジニアに成長していきたいです。

また、試験対策では概念データモデル・関係スキーマを避けてしまいましたが、 これらの分野は設計をする上で極めて重要です。 そのため、実際に自分で小規模な概念データモデル・関係スキーマを設計するなどして練習していきたいです。

物理設計については、奥が深くて面白いなと感じ、試験終了直後に下記の本を購入して、 空き時間に少しずつ気になったところを読んでいます。 データベースのインデックスで使用されているbツリーについて正確な説明が書かれていたりして、 とても読み応えがあります。

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また今後は、ネットワークスペシャリスト試験にも挑戦してみたいと思っています。

読んでいただきありがとうございました。 それではまた!